2022.04.21
春と夏の境の花たち
千葉@壮から老への旅の途中、です。
3、4、5月を春というのなら、4月中旬はまさに春のど真ん中、仲春とも言えるはずですが、旧暦で仲春と言えば2月を指しますし、新暦でも温暖化した近頃では4月中旬はもう初夏のような陽気が多く、春と夏が混在しているような感覚です。そんな春と夏の境に、桜の後を楽しませてくれる身の回りに咲く花たちをアップしていきましょう。
わが家の石楠花(シャクナゲ)は天城の山のそれよりもかなり早く開花します。綺麗な花が集まってまるでブーケのように見えます。
この時期のゴージャスな花と言ったら、牡丹(ボタン)でしょうか。
牡丹の開花期間は短くて、咲き切って5日ほどで散ってしまいます。蕪村の句に、『牡丹散りて打ち重なりぬ二三片』とありますが、二三片どころか散り方も華やかです。
常盤万作(トキワマンサク)に、
山吹(ヤマブキ)に、
小手毬(コデマリ)。
小さいけれど精一杯にお陽様を求めて咲く花たちも可憐です。
花韮(ハナニラ)に
紫と白の菫(スミレ)。
お隣さんに分けて戴いた、シラー・カンパニュラータに、
松葉海蘭(マツバウンラン)、
ハルジオンに
紫露草(ムラサキツユクサ)。
ちょっと変わり種として、
ローズマリーに、
ポポーの花。稔る実は全く異なりますが、まるで地味な柿の花にそっくりです。
ご近所にも素敵なお花がありました。
車輪梅(シャリンバイ)に
単衣の薔薇、難波茨(ナニワイバラ)。毎日『行ってらっしゃい』と『お帰りなさい』の元気をもらっています。
桜からバトンを受ける初夏の花の代表選手は躑躅(ツツジ)や皐(サツキ)たちでしょうか。これから楽しみです。
最後に、躑躅の垣根から背伸びして顔を出し健気に咲くクレマチスです。
こちらの蕾にはきっと濃い青色のクレマチスが咲くと思います。
春と夏の境は、気温の落差も大きな時期です。どうぞ皆様ご自愛下さい。