2019.05.18
想い出の建具~大正時代の家の改装
あれもこれも担当の千葉です。

 

 

私は病院ではなく、実家で、近所のお産婆さんにとり上げられました。恐らく

60年前の当時(昭和30年代前半)が、自宅でお産婆さんが出産を取り仕切

る時代の最後の頃であったのではないかと思います。その意味で、文字通り私

の生まれ育った実家を、この度、姉夫婦が大改修してくれました。



大正時代の建物は、天井は高いのですが欄間があって、中高生になって背が伸

びた頃には、家の中を走っていて強かに鴨居におでこを強打することが何度か

ありました。突如目の前に星と火花が飛び交い、仰向けのまま放り出され、気

を失いかねないほどの痛みに暫く起き上がれなかったものです。よく額が割れず

たんこぶだけで済んだものです。



精米機があり、米俵が積まれていた旧店舗部分は、広い土間の玄関に生まれ

変わりました。





書院の建具は残念ながら活かせませんでしたが、居間にあった欄間の建具は

玄関スペースに活かされて、懐かしく、とても痛かった想い出が今に繋がり

ました(もう星と火花は散りません)。



リフォームに限らず、建て替え新築の時にも、お客様の思い出の柱や建具を

活かすように心掛けています。ご計画がおありの皆様、大切な思い出を繋い

で行くお手伝いをせよと、是非弊社にお声掛け下さい。