2019.03.08
冬から春へ~花尽くし
あれもこれも担当の千葉です。



花のお江戸は上野へ出た折に、看板に釣られて上野東照宮のぼたん苑を堪能

しました。





冬牡丹或いは寒牡丹は、本来初夏の花である牡丹を、菰を掛けたり人工交配

したりして、冬に咲かせようとしたもので、一般的には本来の牡丹より花が

小さいくなる、と言われていますが、ここで観た冬牡丹はどれも私の掌より

も大きく、とても立派でした。





色も紅・白・紫・ピンク・斑入りととりどりですが、珍しい黄色の牡丹も

ありました。





苑内には冬の季語である冬牡丹に因んだ俳句があちこちに掲示されていて、

こちらも趣があって楽しめました。幾つか記しておきましょう。

『今生の あやふさにあり 白牡丹』

『ゆるやかに 紅の渦解き 冬牡丹』

『菰内に 葉を溢れしめ 冬牡丹』

『吾が影を ずらして佇ちぬ 寒牡丹』

『息見ゆるまで 近よりて 冬牡丹』





ちょうど苑内には、強い芳香の三椏(ミツマタ)や馬酔木(アシビ)が満開

で、文字通り花を添えていました。





葉牡丹も植えられていたのはご愛嬌でしょうか。でも立派な葉牡丹で、レース

のような葉には煌びやかさがありました。





苑内からはお隣の寛永寺の五重塔が見え、インスタ映えする構図に、私も

シャッターを押していました。



でも何と言ってもこの日のベストショットは、大輪の牡丹の水盤!綺麗で

しょう?





一転西に向かって掛川の龍尾神社の枝垂れ梅の回遊式庭園。300本と書

かれていますが、倍以上あるような感じがして、圧巻でした。苑内あちこ

ちで感嘆の声が聞こえます。



掛川城が見晴らせるポイントは多くの参観者がシャッターを押していました。











ご愛嬌は神社本殿前になんとドラえもん~!どのようなご縁かは不明です。





我が家の庭に戻ると、このところの冷たい雨に、梅は殆ど散ってしまいました

が、一方で多くの花が咲き始めています。



木蓮(モクレン)が咲き誇り、柊南天の小さな黄色い花も開花。





蕗の薹(フキノトウ)も小さな花が寄り合って咲き、雪柳(ユキヤナギ)も

白い小さな花を開き始めました。

 





木瓜(ボケ)と花杏(ハナアンズ)も蕾が膨らみ始めています。





水菜にブロッコリー、収穫を怠った野菜たちも競い合って花を咲かせます。



啓蟄の2週間ほどが過ぎれば、もう春分、春真っ盛りがそこまで来ています。