2018.02.02
普通になんて生きられない!
あれもこれも担当の千葉です。
昨年の事ですが、私が所属しているボランティア団体が日本赤十字社から
表彰を受けることになり、出席した平成29年度静岡県献血推進大会の
記念講演で聞いた、まだ二十代の女性の言葉が強烈な印象を残しました。
16歳、高校生の時に血を造る幹細胞がガン化してしまう白血病を発症し、
週に何度も輸血を受けながら17歳で骨髄移植の手術を経て病魔を克服した
方です。(血液を造る骨髄を移植すると、ドナーの血液型に変わってしまう
のだそうで、彼女もA型からAB型に変わったとのことです!)移植手術まで
の一年間の内科的治療では、輸血による副作用も大変だったが効果も大きく、
輸血をした後はとても体が楽になったそうで、献血した血液の八割が実は
こうした内科的治療に使われているということも知りました。
大変な病気を克服した彼女は、医療従事者や骨髄・血液提供者など世話に
なった多くの方々に感謝する思い、多くの方に『生かしてもらっている』と
の思いが強く、社会人として働く傍ら、献血や骨髄バンク登録を呼び掛ける
ボランティア活動に積極的に関わっています。趣味の演劇を活かして骨髄
バンク・ドナーやがん患者の就労支援をテーマにした演劇公演も行っています。
病気や事故にあった方の家族は、『ただゝゞ普通に生きていてくれればいい』
と願いますし、彼女も何度もそう聞かされて来たのですが、多くの人々の尊い
努力によって救われた彼女の思いは、『普通になんて生きられない!』でした!
強烈な使命感から、自分に受け継がれたいのちを、一人でも多くの人につなぐ
『命のバトン』という活動で社会に貢献されている姿がとても凛々しく感じら
れました。
(認定NPO法人 あいち骨髄バンクを支援する会 榊原愛さんによる、特別講演
『つながれた命のバトン。あなたに、伝えきれないありがとう』を聴講して)