2017.07.07
七夕さまは秋の風物詩?
あれもこれも担当の千葉です。



ひと口サイズの果物を製氷庫に入れるだけの『(自称)そのまんまシャーベ

ット』、戴きもののプラムとサクランボ。暑い季節には一つ口に放り込むだ

けで、案外大きなクールダウンの効果があって、我が家の夏の風物詩でもあ

ります。



一年の半分が過ぎ、早いもので今日は七夕さま。一年に一度、天の川を超え

て彦星様が織姫さまに会いに来るロマンティックな日。梅雨明け前の蒸し暑い

中で、少しでも涼を求めて団扇と浴衣が似合う、これも夏の風物詩、、、の

はずが。



『秋風の吹きにし日より天の川瀬に出で立ちて待つと告げこそ』(万葉集)

 

『秋風の吹きにし日より久方の天の川原に立たぬ日はなし』(古今集)

 

先日三嶋大社の古典講座で習ったばかりなのですが、古来より、なんと七夕さ

まは初秋の風物詩だったそうです。1月~3月を春、4月~6月を夏、7月~9月を

秋とする旧暦では、確かに7月7日は秋の初めですね。立秋はまだひと月も先な

ので、旧暦で言っても小暑、まだまだ厳しい暑さが残る季節であったはずですが、

短歌や俳句の中では立派に秋なのですね。



『七夕や秋を定むる夜のはじめ』(芭蕉)

 

『星屑の恋する秋となりにけり』(長谷川櫂)

 

また勉強になりました。