2012.09.05
そこにあっても見ていなかったもの~木瓜(ぼけ)の実
あれもこれも担当の千葉です。
さてまずはこの実は何の実かおわかりでしょうか?
そうです、木瓜の実です。春先に咲く、キリリとした小ぶり
な花からは想像できないような結構大きな実です。
木瓜にこんな大きな実がつくとは、迂闊なことにこれまで気が
つきませんでした。毎年綺麗な花を楽しんでいましたが、実に
気がついたのは始めて。これまでは大きくなる前に鳥に食べて
貰えていたのか、はたまた今年に限って実がなったのか。
いつもそこに在りながら、見えていないもの、見ていないものっ
て、沢山あるのだろうな。自分にとって都合の良いものだけを
選択的に感受していることって沢山あるのだろうな。同じ人なの
に、ああこの人にはこんな素敵なところがあったんだなと、随分
後になって気付くことも沢山あるんだろうな。
キリリとした木瓜の花ではなくて、どこか無骨な木瓜の実に謙虚
になることの大切さを教えられているような気がしました。
ウィキペディアによると、木瓜はバラ科ボケ属。同じボケ属に
花梨(カリン)があるのを見て、ああなるほど実が似ていると
実感しました。カリンと同じように漬けて果実酒にする、ともあ
りました。属は違いますが、林檎や梨もバラ科で、ふむふむと
感心しきりでした。