2013.06.10
花から実へ~充実の季節
あれもこれも担当の千葉です。
先日のテレビ・ニュースで聞いたところでは、夏が終わった頃に振り返り分析した上で、
その年の梅雨の期間を確定するそうです。つまり、入梅宣言はされても確定ではなく、
あとあと修正される可能性も低くないとのことです。東海地方は五月末、例年より10日
ほど早い入梅宣言でしたが、随分とお湿りの無い日が続きましたので、案外終わって
みれば例年と左程変わらなかった、と言うようなことになりそうな気も致します。
先週末の三島は蛍祭り、街のあちこちでイベントが開催され、街なかを流れるせせらぎ
や水を引き始めた田んぼには、蛍が沢山舞っていました。ちょうど二十四節気の『芒種
(ぼうしゅ)』の次候、『腐草蛍と為る(ふそうほたるとなる)』時期です。
相変わらず色々な花々が目を楽しませ、心を和ませてくれます。妻を師匠として周りを
巡ってみると、最近花を咲かせた仲間たちに出会えます。
小さな小さなネジ花。別名、もぢずり。『・・・しのぶもぢずり誰ゆえに・・・』という艶っ
ぽい百人一首がありましたね。
一方で、花が終わって実が膨らみ始めたものが多いのに気付きます。
栗の花が敷き詰めるように落ち始めています。
胡桃(クルミ)の実もまだ青いまま大きくなってきました。
柊南天(ヒイラギナンテン)の実はもう熟しています。
立夏からひと月余り。じきに夏至を迎えるこの季節は、草花たちにとって、梅雨を慈雨
とし、体内に栄養を蓄え、来るべき秋に向かって自らの内側を充実させる季節なので
すね。