2014.02.22
大雪と献血~想定外の大雪の影響も想定外
あれもこれも担当の千葉です。

 

先日当社の構内に献血バスが来て下さって献血をしました。私が所属するロータリー・クラブ

でも真夏の一日、市内のショッピング・センターにこの献血バスをお呼びして、献血の呼び掛け

をしています。当社では長年にわたって構内での献血をしており、今年度はこれが3回目です。



学生の頃から時折献血をしていましたが、1990年頃に英国で食肉用の牛に口蹄疫・狂牛病

の感染が広まったことがあり、この時期に1週間ほど英国に滞在していたために長いこと献血

対象者から外れてしまっていました。少し前にこの規定が改定され、短期間の滞在者は献血が

できるようになり、また献血をするようになりました。

 

以前に比べると、献血前の健康チェックは格段に丁寧になっています。健康状態のチェック・

シートから、なんとこの献血バスにもボランティアのお医者様が乗っていらして、一人ひとり献

血前に問診をして下さります。前回はなんと良く存じ上げているお医者様が乗っていらしてビ

ックリしたことがあります。また、献血後の万が一の事故が無いようにとの注意事項も徹底し

ています。

 

バスの中で順番待ちをしている際にいろいろと話を伺ってみたところ、献血者の減少が大きな

問題になっていることが判りました。



全体の献血者数や献血量も減っているのですが、日本赤十字社の統計によると、若者の献血

者が大きく減っているのだと判ります。16歳から献血できるのですが、1985年から2008年の

間に、16~19歳の献血者数は何と5分の1に(世代人口に占める献血者数の割合は25%か

ら5%に)、20歳代の献血者数は半分以下に(同じく率は18%弱から9%以下に)減少している

のです。社会的な対応が必要ではないかと感じました。

 

また、HIVの感染の有無を調べるために献血をする人が増えてきたため(そして潜伏期間で感染

の有無が判らず輸血で感染者を出してしまった事件が出てきたため)、現在ではHIVに感染して

いても献血者には通知しないことになっているそうです。

 

最後に、年がら年中輸血用の血液が不足しがちな状況に加えて、この大雪で献血量が大きく

減っていて困っているのだそうです。

 

想定外の大雪の影響も想定外なのですね。