2016.01.27
シリーズ・おやっ?ちょっと目を惹く粋な奴~三椏と開運竹
あれもこれも担当の千葉です。



あれやこれや忙しくしている内に、二十四節気の一年の最後、大寒も早一週間、来週

には節分・立春です。暮れからお正月に掛けて随分暖かい日が続く珍しい年だなと思

っていた矢先に、先週末からは近年類を見ないような寒波に襲われ、沖縄・九州では

記録的な降雪・積雪を観測することとなりました。いよいよもって珍しい年の始まりです。



そんな年の始まりに目にした、面白い植物を2種。






樹皮が和紙の原料となる、三椏(みつまた)です。判り難いので、もう少し近寄って

見ました。






名前の由来ともなった、悉く枝が三つの又に分かれているのが見えるでしょうか。

ちょうど開花前の蕾の状態だったので、花の咲いた様子をネットから借りました。

ご覧のように、この中国原産のジンチョウゲ科の三椏は、花が葉よりも先に咲く

のが特徴です。







先日、広大な敷地の手入れも殆ど自分でするという庭木好きの友人が我が家に来た

時に、庭に見える芙蓉の株の冬の枯れ姿を見て、あれは三椏かと聞かれました。

確かに、遠目には開花前のミツマタと冬枯れの芙蓉は似ていますね。







この先はウィキからの受け売りですが、枝が三つに分岐することから、三椏の他にも、

三又、三枝とも書くそうです。春の訪れを待ちかねたように一斉に咲く淡い黄色の花を、

万葉歌人は、サキサク、サキクサと詠んだそうですが、これが三枝(サエグサ・サイグサ)

という姓の起源だとも言われているようです。



また、和紙の原料としてはミツマタと並んで、コウゾやガンピが知られていますが、ミツ

マタが和紙の原料として使われていたという文字としての記録は、ずっと遅く、16世紀

末のことで、それは何と1598年(慶長3年)に、将軍となる前の徳川家康から伊豆は修

善寺の製紙工の文左右衛門に、ミツマタの使用を許可した黒印状(大名が発行する

公文書)が最初だと言われています。今、修善寺のある伊豆市では和紙の紙漉きで

まち興しをという運動がされていますが、なるほど合点が行きました。





次はとても変わった植物です。






くるくるっ、と螺旋を巻いている竹のようなものがお判りでしょうか。







聞いてみたら、ミリオン・バンブーという名前だとのこと、これもネットで調べてみました。

ここより先はまたまたネットからの受け売りです。







アフリカ原産のリュウゼツラン科で、正式名はドラセナ。サンデリアーナは別名。葉を

全てむしり取ってしまった後の幹が、竹のように見えることから、ミリオン・バンブーや

ラッキー・バンブーとも言い、中国・台湾では縁起の良い植物として、富貴竹とか開運

竹とも呼ばれているとのことです。



どうも、放っておいてもこのようにクルクルッと育つのではなく、人為的に螺旋に

矯正しているのでしょう。下のように編んだようなものまで売られているようです。

なお、竹はイネ科です。