2014.10.11
青色ダイオード~黄色い朝顔
あれもこれも担当の千葉です。
お隣から株分けして貰った白い秋明菊が満開です。が、又もや大型で非常に強い
台風19号が近づきつつあります。皆様どうぞ十分な備えをされ、被害がありません
ようお祈り申し上げます。
続々と今年度のノーベル賞の受賞者が発表されています。文学賞の村上春樹さん
は残念でしたが、平和賞のサトヤルティさんとマララさんは世界中の人の心を温かくし、
勇気づける受賞でした。
そして何といっても物理賞に日本人3名が選出されたことは大変嬉しく誇らしい
ことですね。多くの研究者が諦め、周囲の目も厳しい中で、青色のダイオードの
結晶を追い続けたお二方の研究と、量産化への道を開いた方の想像を超える
苦労が漸く広く世界に知らしめられ報われたということでしょうか。
手に入れ難い青色と言えば、青いバラが有名です。遺伝子組み換えをしない
方法は、赤いバラから赤の色素を抜いて行き、紫や藤色系の青を産み出すもの
で、小林森冶氏、鈴木省三氏、河本バラ園の成果が有名ですが、もともと天然の
バラには青色の遺伝子が含まれていないことから、これを遺伝子組み換えで達成
したのがサントリーであったのも良く知られています。
そのサントリーが今度は黄色い朝顔を遺伝子操作で産み出したとの記事が掲載
されました。
キンギョソウの黄色の遺伝子を朝顔に組み込んだものだそうです。
日本でも江戸時代以降、突然変異種を利用した品種改良が進み、多くの
鑑賞用の草花が園芸種として栽培されて来て、現代では一般的な品種に
なっているものも多いし、植物に留まらず、犬や猫などにまで愛玩用に品種
改良が世界中で行われて来ました。
希少なものはそれ自体で価値があるのでしょうが、遺伝子操作でどんなものでも
産み出せてしまうというのも、こうなってみると何か味気ないような気がするのは
私だけでしょうか。味気なさを通り越して恐ろしくも感じてしまいます。