2015.02.08
初午~三島の地口行灯
あれもこれも担当の千葉です。

 

立春を過ぎ、暦の上では春。にもかかわらず、暖かいはずの静岡県でも5日は

海抜の高い所では雪が降り、三島でも6日の朝は路面が凍結していました。前日

の夜に凍結した路面で転倒しないための注意をテレビで放映しており、妻と笑い

ながら見ていたのに、次の朝には玄関に置いた簡易スロープで見事にスッテン

コロリン!折角テレビで見ていても、きっと自分のこととして見ていなかった

のでしょう。右肩・右腰を痛打しながらも自分のあまりの不注意に苦笑する

ばかりでした。(丸2日経った今でも結構痛み、折角左肩の五十肩が治りつつ

あるのに、右肩が五十肩にならないか心配です。)



たった一日、7日は打って変わってポカポカの陽気。我が家の次女ミーコも

のんびりと日向ぼっこ。



そんな立春前後に見掛けた花々です。梅に水仙、菜の花。最後は沼津の愛鷹山で

見かけた河津桜です。もうかなり咲いているのですね。



さて、来る2月11日は初午。立春以降初めて来る午の日で、お稲荷さんのお祭り。

三島では初午ツアーと称し、三島市内のお稲荷さんなどの古寺などを巡る催しが

毎年開催されます。



これと同じ頃に開催されるのが今年で15年目となった『地口行灯(じぐち

あんどん)』。



地口とはダジャレのようなもので、元の言葉を似通った言葉に置き換える言葉

遊びで、それを行灯に書き込んで、はとバスツアーも掛け付けるうなぎの名店

『桜家』さんのお隣の三石神社を中心に、三島の大通り商店街の街灯に飾ります。



さて、その地口行灯を見て行きましょう。



地口:へるにあ物語  元句:ナルニア物語



地口:いじらぬ髪に傷みなし   元句:触らぬ神に祟りなし

地口行灯がどんなものかイメージを持って戴けたでしょうか?

使い易い元句と言うのがあるようで、同じ元句を使った地口もあります。



地口:維持の上にも鍛錬  地口:意志の弱さに残念

元句:石の上にも三年



地口:STOP!再考   地口:STAFF解散

元句:STAP細胞

元句には流行語やその時に話題になった事象が選ばれることが多くあります。



地口:やべぇ心臓   元句:安倍晋三



地口:五輪夢中   元句:五里霧中



地口:ためよ~カネカネ   元句:ダメよ~ダメダメ



地口:第二次歯科医大戦   元句:第二次世界大戦

建設業界の者として、心せねばならない地口もありました。



地口:無茶な工事最悪   元句:武者小路実篤



地口:壁に穴ありめっちゃ雨漏り   元句:壁に耳あり障子に目あり

 

地口vs元句でない川柳も行灯になります。



火種抱く女で誰も寄りつかず



子離れでただ一合の米を研ぐ

さて、私が気に入ったベスト3を紹介して終わりにします。2月10日まで

開催されていますので、是非足をお運びになってはいかがでしょうか?



地口:遅刻の謝意も「彼」次第   元句:地獄の沙汰も金次第



地口:嘘破れて修羅場有り   元句:国破れて山河あり



地口:今は8円次は10円   元句:鶴は千年亀は万年

お後が宜しいようで。