街中に建つコンパクトな二世帯住宅です。リビングは小上がりの畳コーナー。ダイニングは吹抜けを設け、2階のとの繋がりを確保し、室内に光を取り入れています。2階にもコンパクトなキッチンスペースと、シャワールームを設置しています。

いわゆる旗竿形状の敷地で、周囲を隣家とマンションの駐車場に囲まれています。決して日当たりが良いとは言えない状況で、リビングに充分な明かりを取り込んでいます。窓の位置や大きさは周囲との視線に配慮。ご夫婦がそれぞれプライベートな時間を大切にできる空間も確保しています。
 

広々としたリビングを中心とした、内外にオープンな空間構成。富士山を望むバルコニーや、一つ一つの素材にもこだわりました。ファミリークロークやシューズクロークなどの基本性能はおさえつつ、テーマだったリゾートホテルの様な空間が実現しました。

既存の建物の趣を最大現継承するとともに魅力を引き出すことを目指しました。
良質な仕上材や建具等を極力生かしました。
間接照明が暖かく灯る通り土間玄関と、それと対照的に明るく開放的なＬＤＫが
家人と客人を迎え入れます。
集中してリモートワークができる書斎は、既存の床の間と書院を生かして
リノベーションを行いました。

外観は現在でも見劣りしないデザインの平屋。
悩みは、昔ながらの間取りのため細かく仕切られた暗い室内。
外観デザインを崩さない様、広々としたLDKを実現。

お客様のご要望　①若夫婦世帯は自分たちの好みを取り入れた内装としたい。②ただ広いだけのLDKを何とかしたい。③予算の範囲で優先順位をつけたリノベーションとしたい。④二世帯間の動線に仕切りを付けたい。⑤使いにくい既存電気配線を何とかしたい。
弊社のアンサー　①若夫婦様のお好みを十分把握の上、飽きの来ない内装を心がけました。②リビングとダイニングキッチンとの間にあった段差の位置を移動、背後にパントリーを設える事により「けじめのある使い勝手の良いLDK」をご提案いたしました。③再利用可能なもの、ご支給していただけるものをピックアップ。あきらめざるを得ないものもしっかり協議いたしました。④既存電気配線もできる限り整理しました。

現在の納屋の一部を改造し「終の住まい」として利用したい!!というお客様のご要望に対し、現存の木部を生かし、広がりのある居住空間を実現させました。又「動線」は車椅子でも移動可能とし、かつ方角的に暗くなりがちな居住空間を明るくするよう配慮しました。全体的には構造バランスを考えた補強を施しました。