2021.06.21
梅雨と栗の花
あれもこれも担当の千葉です。

 

秋の味覚の代表格である『栗(栗の実、落栗)』は秋(晩秋)の季語ですが、独特の匂いでどこにいても開花が知れる『栗の花』は夏(仲夏)の季語です。そしてこの栗の花は梅雨と密接な関係を持っているようです。

栗の花が散る頃に梅雨入りすることから、栗の花が落ちるさまの『堕栗花』は『ついり』と読み、梅雨入りを指す気象用語として使われているそうです。『栗花落』という名字もあって、『つゆり』と読むのだそうです。

 



今年のわが家の栗の開花は5月の下旬、そして散ったのが6月中旬でしたが、どちらも例年より一週間ほど早かったでしょうか。



 

そして気象庁が発表した今年の東海地方の梅雨入り宣言は、わが家の栗の落花よりもひと月ほど早く5月16日でした。これは平年(6月6日)よりも21日早く、昭和26年に記録をとり始めて以降2番目に早い梅雨入りでした(後に速報値である梅雨入りの日にちは修正されることがあります)。しかし今年は梅雨入りした途端に気温が上がり雨の日が減り、典型的な空梅雨となっていました。ところがわが家の栗が落下したころからようやくお湿りの日が増えはじめ、いよいよ梅雨らしくなるかなと思っていたところに関東地方の梅雨入り宣言。自然の営みの偉大さに感服した次第です。

 

これまでのところ、梅雨らしくない空梅雨が続いていますが、その分いっぺんにドカッと降ることのないように願うばかりです。