2019.10.25
路地裏探訪の楽しみ~休日の鎌倉
あれもこれも担当の千葉です。
鎌倉は母の墓参も兼ねて度々訪れます。たいがい疾風の如く定番のスポットや
お店だけを駆け抜けることが多いのですが、先日は墓参のあとお目当ての萩寺
(宝戒寺)に行く途中、敢えて路地裏に迷い込んで見たところ、素敵なお店に
遭遇。路地裏探訪の楽しみをしっかり味わいました。空襲に遭わなかった古都
ゆえに街の中心部にも細い路地が縦横に巡っている鎌倉ならではの楽しみ方で
はないでしょうか。
まずは車を預けてすぐのお店『tsuu(つう)』さん。ここは遭遇した訳
ではなく元より知っていて、路地裏ではなく狭いとは言え生活幹線道路沿い
にある蔵を改装したお洒落なカフェで、ランチも美味しいお店。
お味はもとより、素敵な器にも嬉しくなってしまいます。しっかり休憩をして
いざ鎌倉、もとい、萩寺へ。たった徒歩五分の距離なので、敢えて直行せずに
路地裏へ迷い込んでみました。
露地裏もだいぶ奥の方に何やら暖簾看板のようなものを発見、辿り着いてみる
と、古民家を改装したカフェ、『燕CAFE』さん。メニューに中国・台湾の
デザート『豆花(トウファ)』があるのを見て迷わず飛び込みました。つい今
しがたデザート付き休憩をして来たばかりなのに!
古民家を改装した佇まいは、三島エリアで言うと、ちょうど『IRODORI』
さんや『風珈』さん、『ミチスガラ』さんに似ていて、落ち着いた癒しの空間
を満喫できます。路地裏の奥という立地にも係わらずお客様で一杯でしたので、
知る人ぞ知る人気のお店なのかも知れません。
十二分に休息をとり、もう萩寺が塀越しに望める辺りに何やら素敵なアプローチ
のお宅が。でもやはり暖簾が下がっているように見えます。
おずおずと奥に進んでみると『美鈴』さん。あとで聞いてみるとご当地でも
一、二を争う有名な和菓子屋さん。お茶席で使う上生菓子は完全予約注文制
でお店では買うことができず、月替わりのお菓子一種類のみが買えるとのこ
と。今月は『栗羊羹』。飛び付くように迷わず買い求めて来ました。
ネットでググってみると、包装紙のデザインは、鎌倉・建長寺や京都・建仁寺
の天井画や、奈良・東大寺の襖絵などを描かれた大家、小泉淳作氏の手による
とありました。親交のあった大仏次郎氏の自宅が美鈴さんのすぐ目と鼻の先だ
ったご縁によるのだろうとのことです。
駐車場から真っ直ぐ歩けばたった五分の距離を、2時間以上掛って辿り着いた
萩寺(宝戒寺)は、百日紅にも萩の花にも遅すぎでしたが、そこここにミツウ
ロコの紋が鏤められた北条家ゆかりのお寺を楽しめました。
楽しい道草に思わぬ時間が掛り、後は我が家恒例のお土産を求めて疾風の如く。
『こ寿々』さんのわらび餅に、『羽床』さんの粕漬けと『井上』さんの梅花は
んぺん。道草でゲットした『美鈴』さんの栗羊羹も併せて、相当カロリー・オー
バーな仲秋の一日となりました。