2019.08.31
奥蓼科~夏の想い出
あれもこれも担当の千葉です。
この夏縁があって少しだけゆっくり奥蓼科を訪ねるチャンスに恵まれました。
これまで何回か奥蓼科まで来ていながら、観光に時間を割くことができず残
念に思っていたのです。念願かなって今回は以前から訪れて見たいと思って
いた『御射鹿池(みしゃかいけ)』にようやくお目に掛ることができました。
そう、あの白馬が印象的な東山魁夷画伯の『緑響く』のモチーフとなった池
です。
御射鹿池は、農水省の『ため池百選』にも選ばれた農業用のため池ですが、
水質としては酸性が強く魚が生息できず、その為に却って透明度が高くな
っているのだそうです。東山画伯が描いたままに、水面が穏やかな時には
鏡のように周囲の風景が映り込み、神秘的とも抒情的とも言うべき雰囲気
です。
少しでも雨が降っていたり風が吹いていると水鏡は消え失せてしまいます。
初めて足を運んで、澄んだ鏡を見ることができて、とてもラッキーでした。
吉永小百合さんのCMが印象的だった横谷渓谷。
渋川に沿った横谷渓谷には沢山の滝があり、かなりの規模の遊歩道となって
いて、マイナスイオンを浴びながら自然を満喫することができます。また、
冬の時期には滝が凍りつき、氷瀑となる滝が幾つもあるそうです。
渓谷の入り口に近い乙女滝(おとめだき)。飛沫が降り掛かるこの滝の
掲示板には、『マイナスイオン指数 20,000個/cc』との表示がありま
した。滝の脇まで登って佇んでみると、身体がすぅ~っと浄化されてい
くようです。
行って偶然に知ったのですが、この横谷渓谷、我が三島ともご縁が繋がって
いました。『世界かんがい施設遺産』。なんと、三島の『源兵衛川』とここ
茅野市の『滝之湯堰・大河原堰』は平成28年度、同じタイミングで世界遺
産登録されていたのです。
奥蓼科のもう一つの楽しみは温泉です。今回は2つの温泉に寄って貰い湯を
して来ました。
一つは、渋・辰野館さん。
奈良時代8世紀の開湯と言われるこの名湯は、神功皇后の御代から薬湯とし
て高名であったとされ、戦での傷を癒やす信玄公の隠し湯のひとつでもあり
ます。
廊下には昭和30年頃の写真が。
15歳の、まだ幼さいっぱいの浅丘ルリ子さんでした。
もう一つは、横谷温泉旅館さん。
辰野館さんが、白濁の単純酸性冷鉱泉であるのに対して、こちらは鉄分が多く
真っ茶色の弱酸性冷鉱泉。
家に帰り着いても体中が鉄臭く、匂いの記憶と鮮明に結びついてしまいました。
どちらの温泉も、偶然にも貸切状態で、iPADを持ち込むことが出来たのも、
良い想い出の記録となりました。
最後は備忘録として。