2012.06.13
高校生の力作、ハリボテ
あれもこれも担当の千葉です。
ここ3年ほど、お得意様に頼まれて、ご子息が通われている
沼津の高校の学園祭で作るハリボテに使う材木などを提供し
ています。先日お礼の手紙と写真を戴きました。
ハリボテは木材で芯を作ります。
竹や針金で形を作り込み、小麦粉を煮た『のり』で新聞紙を貼り
つけて行きます。
彩色をすると、さあ出来上がりです。
今年は『白竜』と『朱雀』です。
自治会(生徒会)の役員が3ヶ月掛けて作り、文化祭、体育祭
の後の『後夜祭』で、全校生徒の見守る中で燃やすことになり
ます。
実は私の母校でもあり、当時を懐かしく思い出しました。
一応進学校なので、3年生はインターハイとこの学園祭を区切り
にして受験体制に入ります。それだけにクライマックスとなる
後夜祭への思い入れは強く、夕闇深まる中、応援団が掲げ振る
松明(たいまつ)の火を見ているうちに、これまでの高校生活で
の様々な想いと光景が胸に迫り来て、周りの仲間たちに抱きつ
かれもみくちゃになりながら、言葉にならない感謝の気持ちを
伝え合いつつ松明の火が滲んでいったのを憶えています。
因みに、現在は自治会(生徒会)が体育祭の紅組・白組用に2体
ハリボテを作るようですが、当時は地区会(居住地区ごとの生徒
の互助会組織)ごとに作ったため10体近くになり、優勝したハリ
ボテのみが燃やしてもらえました。また、製作期間も1ヵ月半くらい
だったと思います。新年度が近づくと芯となる木材入手のために
町中の解体現場を探し、リヤカーで運んだことも懐かしい思い出
です。