2012.07.25
浅草は駒形どぜうで介護福祉のお勉強
あれもこれも担当の千葉です。

 

先日今年度私が代表幹事をしている団体、静岡経済同友会(東部協議会)

の納涼家族例会がありました。会員同士の交流と、日ごろ内助の功で

我々を支えてくれる家族への感謝を込めた毎年恒例の企画です。今年

は話題のスカイツリーと高齢者介護の勉強とで浅草に行って来ました。

 

お昼は駒形どぜう。

 



創業211年のドジョウ専門店。建物は昭和37年に建て直したものだそう

ですが、昭和初期以前の日本家屋建築をかなり忠実に造り込んであり、

興味深い建物です。ドジョウが貧しい時代には貴重な蛋白源だったという

ことは小説やドラマで知っていますが、やはり癖のある食材のため決して

ポピュラーな食べ物とは思われないのに、いまだに繁盛店として存続して

いるのは、さすがお江戸という大消費地と、癖や泥臭さを感じさせない料理

のレベルの高さ故でしょうか。私は20年振りくらいでしたが、シンプルな

どぜう鍋、変わらず美味しかったです。



食事の後は駒形どぜうさんの二階をそのままお借りして即席の高座を

作り、女流講談師田辺鶴瑛氏母娘をお招きして、実母、義母、義父と三

人の実際の介護の経験を通して学ばれたことを講談としてお話し戴きま

した。

 

 







介護保険法の改正で、ここに来て国の高齢者介護の方向性の転換が

はっきりして来ました。施設での介護よりも、出来る限り自宅での医療・

介護を目指そうというものです。娘であり、妻であり、母であり、職業人

でもある超多忙な生活の中での介護は親子といっても、否、親子だか

らこそ、想像を超えるご苦労があったはずです。鶴瑛師匠はそんな介

護経験の中で、気持ちの上で『苦』を『楽』にする知恵、介護を日々の

『学びの場』と変える知恵を養われました。今後益々自宅介護が必要

とされる時代に、まさにタイムリーなお話でした。

 

浅草探訪の続きはまた次回にでも。