2017.04.28
『ら』抜き言葉
あれもこれも担当の千葉です。

 

昨年の日経新聞に掲載された記事です。



文化庁が調査を開始した1995年以来初めて、初日の出が『見られた』よりも

『見れた』、早く『出られる?』よりも『出れる?』、いわゆる『ら抜き派』の

方が多かったそうです。『今日は何時に来れる?』など、自分でも場合によって

は『ら抜き』を使っていることに気付き、ハッとした記憶がありました。

 

 

3月のことですが、そんな『ら抜き言葉』を主題に据えた演劇に友人が出演する

というので久し振りの観劇をして来ました。



『ら抜き言葉』や『誤った敬語』を巡り、対立していたはずの世代(老若)や

対立していたはずの文化(都会と田舎)が、いつの間にか融和して行く様が、

コミカルにテンポ良く描かれていました。『ら抜き言葉』や『敬語』が、人に

よって、或いは同じ人でも立場によって見事に使い分けられており、一入ならぬ

稽古がされて来たのだろうと拝察できました。

 

 

記事に拠れば、『up』の代わりに『うP』、『ok』の代わりに『おk』など

モバイル世代ならではの用法が増えていることや、間違った意味での誤用が多数派

になった『確信犯』などが紹介されています。私も『確信犯』は誤用していました。

言葉は生き物で時代と共に変遷して行くものではありますが、少し時代の流れに

逆らってみたいなと感じました。