2016.11.20
シリーズ・徒然読書録~日本蜃気楼協議会編『蜃気楼のすべて!』
あれもこれも担当の千葉です。

 

読書は好きで、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は極めて大雑把、

何かしらからだのどこかに蓄積されていれば良いという思いで、雑然と読み流します。

その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑かとも恐縮しつつ、ブログに読書録なる

ものを記してみるのは自分にとって有益かも知れないと思い、始めて見ました。皆様

のご寛恕を請うところです。

 

徒然なるままに読み散らす本の中から気に入ったもの、今回は日本蜃気楼協議会

『蜃気楼のすべて!』(草思社刊)。



なかなかお目に掛れない国内の蜃気楼の豊富な写真と、蜃気楼発生のメカニズム、

蜃気楼の種類・分類、日本で蜃気楼が良く観察できる地域・季節の紹介といった内容。

特に有名な富山湾での蜃気楼が見られる場所、季節、気象条件などが充実しています。





今では、温度の異なる空気層の境(境界層)で光の屈折が起こることが蜃気楼の原因

と知られています。



また、境界層の厚さや、冷気層が上なのか暖気層が上なのかで、蜃気楼が実物の

上方に伸びたり、上方に反転したり下方に反転したりと変わってきます。



夏の暑い日、蝉時雨の中で道路の先に揺らめく逃げ水も、蜃気楼の一種なのだそうです。