2013.03.09
梅の花びら~出会いと別れの季節
あれもこれも担当の千葉です。
河津桜のように早咲きの桜の話題と共に、春の花の主役はやがて梅から
桜に移って行くのでしょうか。
我が家の梅も、かなり花を散らせています。
先月末日の日経新聞朝刊のコラム『春秋』に面白いコメントがありました。
春の陽気が漂い始める頃に咲き出す梅の季節を、うれしさもあり、寂しさもある
出会いと別れの季節と言っています。なるほどなるほど。
別れと出会いとは、社会人にとっては入社、異動のことであろうし、学生にとっ
ては入学、卒業のことでありましょう。ただ、自分の記憶からすると、卒業式は
沈丁花の香り、入学式は染井吉野のイメージが強く、梅を考えてはいません
でした。
筆者は、一気に開花して乱舞するかの如く散る桜の激しさとは対照的に、梅は
ゆっくりと咲いていつの間にか散って行く、こちらから気持ちを向けないと気付
かない、と評しています。
コラム『春秋』のおかげで、梅の花の静けさ、奥ゆかしさに改めて気付くことが
できました。これからは三寒四温で春も盛りに向かい、花も梅から桃・杏へ、そ
して桜へと移って行きます。
つくばいに浮かぶ梅の花びらを惜しみつつ見送ろうと思います。