2013.08.14
都市伝説~グラバー邸の石畳と10ペコちゃん
あれもこれも担当の千葉です。
長崎はグラバー邸の石畳です。
幕末の志士達が出入りしていた頃からあったのかどうかは判りませんが、観光ガイド
さんにグラバー邸の石畳の中にハート型の石を見つけられたら幸せになれる、と聞い
て探し当てたものです。粋な都市伝説だな、と思いました。
20年ほども前ですが、『消えるヒッチハイカー』という本を手にしたことがあります。J・H・
ブルンヴァンというアメリカの民俗学者が、全米の都市伝説について調査、類型化し、紹
介したものだったのですが、気の効いた小説かと思って買って読みかけて、途中で放り
出してしまいました。
都市伝説というと何のことかと思ってしまいますが、『伝承される現代の噂話』、或いは
『現代版フォークロア』といったところでしょうか。我国で有名な柳田國男の『遠野物語』
の現代版とでも思えばよさそうです。題名となった『消えるヒッチハイカー』とは、ヒッチ
ハイクの少女を後部座席に乗せてその子の自宅へと送り届けたら、付いた時には消
えており、その家の主に訳を話すと亡くなった娘だった、という手のもので、かなり類型
化はできるものの、地域によって、娘ではなく亡くなった妹だったりとか、ある程度のバ
リエーションがありました。
私どもの地域、狩野川流域は、昭和33年に狩野川台風により、死者・行方不明1,269
名という大きな被害を受けました。三島市の南端にある蛇ヶ橋(じゃがはし)は当時がっし
りとした構造であったがために、屋根に乗って流されてきた家々がこの橋にぶつかり壊
れ多くの方々が犠牲になったところです。
深夜に、もの悲しげで長い髪の女性客を乗せたタクシーが、蛇ヶ橋に差し掛かりふと
冷気を感じて振り返ると、そこには女性客はおらず、雨でもないのに後部座席は濡れ
ていた。
私が子供の頃から良く聞いた話ですが、正に都市伝説、見事なまでの『消えるヒッチ
ハイカー』との一致ではありませんか。
もう1つ、社員から教えて貰った都市伝説。『10ペコちゃん』。
ご存知ミルキーの包み紙に、ペコちゃんの赤い花が欠けずに10個あると良いことが
ある。そう聞いてから、ミルキーを食べると包み紙を眺めてしまいます。皆さんも今
度探してみて下さい。
中にはなんと、こんな遊び心満点の嬉しい『あたり』も見つかるかもしれませんよ。