2013.11.11
木守柘榴?~秋と冬の狭間
あれもこれも担当の千葉です。

 

二十四節気・七十二候で言うと今は『立冬』の初候『山茶(つばき)始めて開く』。

 

椿(つばき)の開花にはまだまだ早いのですが、ここで『つばき』と読ませている

『山茶』とは、山茶花(サザンカ)のこととも、ツバキ科の花の総称とも言われて

います。先週アップした拙ブログには、山茶花とお茶(チャノキ)の開花を紹介

致しましたが、こちらは同じツバキ科の『侘助(ワビスケ)』。我が家の侘助は

白侘助です。椿とチャノキの雑種とも言われているそうです。



清楚で気品の感じられる花ですね。茶の湯で好まれるというのも良くわかる気

がします。

 

暦の上では既に冬ですが、紅葉もこれからが本番でまだまだ秋はこれから。

謂わば秋と冬が混在しているこの時期、先週の我が家と山の芝狩場(棒振場

とも)で見つけた草木を羅列してみます。この時期の季節感を感じて戴ければ

幸いです。



寒桜。キャディさんに聞くと、暑い時期と寒い時期以外、つまり春と秋のかなり

長い間に渡ってポツリポツリと咲くそうです。

これは拙ブログに何度も登場するバラ。オレンジ色からピンクに変化して行きま

す。4~5月、7~8月、10~11月と何度も良く咲いてくれます。



我が家の灯台躑躅(ドウダンツツジ)も紅葉し始めました。じきに真っ赤に染ま

って行きます。



千両(センリョウ)(下)と万両(マンリョウ)(上)の実も赤くなり始めました。名前

や実の形からすると兄弟のようですが、千両は離弁花類でセンリョウ科、万両

は合弁花類のヤブコウジ科とかなりかけ離れています。千両の実と葉は、我が

家のお正月の初膳とおせち料理のお飾りとして欠かせないものです。



真っ青な夏みかんがたわわになっています。じきに黄色く色付き始めますが、

まだまだ硬くすっぱく、これから初夏にかけてゆっくりと甘みを増やし熟して行

きます。



こちらも芝狩場(棒振場)で見つけた柘榴(ザクロ)。割れるまで熟さなかった

からか、鳥にも啄ばまれず、一つだけ木に残っていました。



柿の場合は一つだけ残ったものを『木守柿(きもりがき・こもりがき)』と言い、

初冬の季語にもなっていますが、『木守ザクロ』というのはあるのでしょうか?