2016.05.01
八十八夜
あれもこれも担当の千葉です。

 

今日から5月。暦の上での夏は5日の立夏からですが、一足早く、当社では今日から

クールビズを実施させて戴きます。ご来社戴くお客様には、控えめな空調で失礼致し

ますが、何卒ご理解ご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。



そして今晩は八十八夜。立春から数えて八十八日目の晩で、この日に摘んだ新茶は

長寿の薬と言われるそうです。

 

大変お世話になっている方が主催する『ジャパニーズ・ティー・カレッジ』も、先週回は

『走り新茶を知る・味わう』と題して、八十八夜を先取りして寿ぎのお茶を楽しむ会でした。

 



上等なお茶を一人ひとり、ぬるめのお湯で時間を掛けて淹れ、お猪口のような湯呑で

少量ずつ戴きます。今回は日本で最も早く新茶が採れる種子島の『ミネユタカ』、島田市

初倉の初摘み茶、そして天竜茶の一番摘みを戴きました。順番も苦味・渋味の少ない

ものから多いものへの順。

 



高くない適温でゆっくり淹れたお茶(特に一煎目)は、旨味と甘味が強く、まさに滋味。

上等なお茶は望むべくもないですが、普段のお茶の淹れ方に少し工夫をして、わずか

ばかりでも滋味を享受したいな、と思いました。

 

お凌ぎには茶そばとアナゴ・鯵のお茶色の天麩羅。どちらも茶葉を添えて、『食茶』

でとっても健康。

八十八夜に先駆けて、今年の新茶の滋養を満喫できました。



なお、『旨味』があるのは日本茶だけで、コーヒーはもちろん、酸化・発酵した茶葉を

使う紅茶や中国茶にはないのだそうです。(6~7煎目の中国茶には若干あるそうです)

ありがたや、ありがたやです。