2014.06.30
衝撃の舞台・蜷川マジック~海辺のカフカ
あれもこれも担当の千葉です。
先日縁あって舞台劇を見て来ました。場所はTBSに隣接する赤坂ACTシアター。
千代田線赤坂駅からのアプローチにあるテレビ階段。階段の蹴込板(けこみいた)が
映像を映すパネルとなっていました。
演目は『海辺のカフカ』。ご存知村上春樹氏の同名の小説をフランク・ギャラティ氏が
脚本化、鬼才蜷川幸雄氏が演出。
母親に捨てられ、父親との確執から家を出て、どんな状況にも左右されない真の
強さを求めて高松に辿り着く主人公のカフカ・15歳。近所の迷い猫の捜索を依頼
された猫と会話のできる不思議な老人・ナカタさん。無縁に見えた二人の行動が
次第にシンクロされて四国の地で重なり合う。目まぐるしく移り変わる舞台を、鬼才
蜷川氏は度肝を抜く舞台装置と演出で見事に表現し切りました。
主人公カフカ役は新人の古畑新之さん。随分と健闘していましたが、やはり
宮沢りえさんとナカタさん役の木場勝巳さんの演技力は群を抜いていました。
休憩を挟んで前半後半それぞれ1時間半ずつ、たっぷり3時間を超える舞台は、
舞台演出の巧みさと充実した演技力で、小気味よく時間が経つのを忘れさせる
感動モノでした。
カーテン・コールの時に濡れた舞台で宮沢りえさんが見事にスッテンコロリの
ハプニング。顔の側面を強打したようですが大丈夫でしょうか。どうぞお大事に。