2014.11.24
竹林を渡る秋風の音~鎌倉墓参
あれもこれも担当の千葉です。
ひと月ほど前になってしまいましたが、東京と神奈川にいる息子たちを呼び寄せ、
亡母の墓参に秋の一日、鎌倉に遊びました。
萩の花で有名な宝戒寺の別名は『萩寺』。萩の花には遅い時期ですが、なぜか
良く訪れるお寺です。
ここは歴代の北条執権家の屋敷跡。
その為、萩寺の棟瓦には北条家の家紋の三つ鱗。
お昼には八幡宮大鳥居からすぐの『近藤』さん。
器と素材、そしてお味の良さはもちろん、ひと手間ふた手間掛けた工夫や遊び
心が嬉しく、盛り付けの様子が見え、ご主人との会話も楽しめるカウンター席が
お勧めです。企業秘密でしょうから、残念ですがその素晴らしいお料理の数々の
写真は遠慮いたしました。
この日のお昼懐石では、柿の膾(柿の実の器も戴いてしまいました)、 栗渋皮煮の
芥子の実付け、食用ほうずき、海老の黄身寄せなどが良かったのですが、焼き物の
カマスの幽庵味噌は、カマスのイメージが変わるほどの絶品でした。また、お刺身も
魚の種類によって、黄身醤油・塩ポン酢・だし醤油を使い分ける楽しさもありがた
かったです。相当満足度が高かったところにまた、デザートも期待を遙かに越える
素晴らしさ。まるでフレンチのデザートの和風版。ブロッコリーのムース・ティラミス、
栗のプリンに、極めつけは桃の水まんじゅう。金木犀の烏龍茶まで戴き、しばし幸福感
に浸らせて戴きました。 お・す・す・め のお店です。
午後の散策は別名『竹寺』の報国寺へ。先の萩寺もこの竹寺も、鎌倉時代ではなく、
室町時代になって足利氏によって開かれたお寺です。
サラサラという音にふと見上げて見れば、竹林の葉を揺らし渡って行く秋風が
見えるような気がしました。
おやつには毎度ながら鎌倉駅沿いのレザンジュ。
そして今回の鎌倉行での発見が一つ。
小町通りのまめやさんの隣に『あまの』さんのお店!聞いたところやはり沼津の
あげまんのあまのさんでした。