2015.09.24
中秋の景色から
あれもこれも担当の千葉です。
彼岸が過ぎ、週末27日は中秋節。すすきとお団子を用意して、家族が集まり庭先の
縁側から真ん丸とした名月を仰ぎ眺める、というのが恐らく多くの日本人が共有する
中秋の原風景でしょうか。中国でも春節(お正月)と並んで民族大移動の時期。故郷
に帰って親族が集まり、月餅を食べながら名月を楽しみます。当社でも以前中国の
子会社では、カレンダーは大型連休、月餅の代わりに餅代と称して特別賞与を出して
いました。
『秋分』といい『中秋』といい、暦の上では秋の真っ盛りですが、新暦の季節感からする
と夏から秋に切り替わる時期で、まだまだ秋の景色の中に夏が混在する時期、むしろ
お彼岸を過ぎてここからめっきりと秋らしさを増して行き、立冬の頃に深秋・秋の盛りを
迎えるのかもしれません。
そんな『中秋』の頃の我が家の花です。
白粉花(オシロイバナ)は夏から秋まで開花期の長い花です。我が家のオシロイバナ
は紫・白・斑入りの三色。別名が夕化粧とあるだけに、午後になって花が開きます。
お彼岸らしく曼珠沙華・彼岸花。
春と秋に二度花をつけるチェリーセイジ。
夏の花、檜扇(ヒオウギ)もしっかり実(ヌバタマ)をつけました。
こうした秋らしい景色の中に夏の残り香が混じるのは、この季節の特徴で珍しいこと
ではないかも知れませんが、今年は小さな異変が、、、。
芙蓉(ふよう)の花は夏後半から秋前半に咲きますが、今年は少しいつもの年と少し
違うような気がしています。朝に開き夕に萎んで落ちてしまう花を、次から次へと毎年
ひと月以上の長さで咲かせ楽しませてくれる芙蓉。でも最も勢いのあるのは例年9月
上旬。ところが一旦すっと下がった気温が再び少し上昇したせいか、先週あたりから
芙蓉の花の勢いが盛り返して来た感じがします。
そしてなんと写真では判り難いかも知れませんが、芙蓉の花と黄色いバラ(右上)
と額紫陽花(真ん中の葉に隠れた白い花群)が同時に咲いているのです。それほど
気温が高いという訳ではないのですが、まるで夏が戻って来たかのような風景です。
今年は厳しい残暑もなく、すっと気温が下がって過ごし易い秋になったように思って
いましたが、秋の中に夏が混在するのは変わらないのかも知れません。
最期はお隣さんに戴いたお花。名前を失念してしまいましたが、一枚の緑色の葉の
根本に朱の斑が入った珍しいもの。
ちょうど真ん中になり花のように見えるのか、本来の花はまだ固い蕾のままですが、
蜂が寄ってくることがあります。