2015.04.05
『京の冬の旅』紀行~④ちょっと気になる粋なものたち編補遺
あれもこれも担当の千葉です。
同じ素材が続き、少し食傷ものでしょうか。この一回だけどうぞお付き合い下さい。
冬の京で見つけた粋なものたちの補遺です。
町家が大切に使い継がれている京都ならではのお店でしょうか。
祇園で見掛けた『すだれ屋』さん。
そしてすぐ並びにはこんな可愛い郵便局も。
古い新しいに拘わらず、粋なのですね。
京都のお寺には築地塀が良く似合います。
横に五条の白い線が入っていますが、5本を最高位として、お寺さんの寺格に
よってその本数が決まっているのだとか。京都の大きなお寺さんはみんな5本
でした。
金閣寺さんのてっぺんにある鳳凰像。
これは2代目だそうで、普段は入れない方丈に特別拝観で入って初代にお目に
掛れました。
三島由紀夫の『金閣寺』が描く昭和の火災でも奇跡的に残った銅製の鳳凰像。
勿論屋根にあった時には金箔が施されていたそうです。
最後に金閣寺さんの表・裏。
見慣れた角度からは気が付き難いのですが、、、。
裏へ回ると、おやおや三層目の軒下からニョキっと二本の細い棒が!
良~く見るとこれは、三層目の屋根に降った雨を二層目の屋根に掛らぬように
落とすために横引きした雨樋でした。美の権化のような金閣にも、現実的な
部分を見つけて何やら微笑ましくなりました。
都合4回に渡ってお届けした京の冬の旅紀行、根気よくお付き合い下さり、
誠にありがとうございました。