2015.04.26
台北・苗栗(みやおり)紀行①
あれもこれも担当の千葉です。
ひと月ほど前になってしまいましたが、3月の下旬に凡そ30年振りで台湾を訪れる
チャンスに恵まれました。30年前は、2度とも3泊4日の旅程の内、1日半を故宮
博物館に費やし、その圧倒的な展示物の質と量に陶酔しました。今回は今年役員を
務めているロータリー・クラブの姉妹クラブの記念式典への参列と、30年来続けて
いる中学生の相互派遣研修事業のための2泊3日の強行軍であったため、観光の
時間は一切なかったものの、朝夕の散歩の折に見た台北と苗栗の街並みは、おおらか
でいてエネルギッシュで楽しめました。
苗栗(みやおり)市は台北の南東150キロ、台中の手前の小都市で、人口規模も
ちょうど三島市と同じくらいです。
3月下旬でしたがまだ桜が咲いていました。気温が25℃前後と、日本の晩春から
初夏の気候ですからもう残っていなくても不思議ではないのに、ちゃんと待っていて
くれました。
街路樹のプラタナス並木。別名を鈴懸(すずかけ)の木と言うように、可愛い鈴の
実が沢山生っていました。
西欧的な建物の中に東洋的な建物が。
中を覗いてみるとこれはお寺で、熱心にお参りをしている方がいました。
歩いていてふと違和感を感じて見上げると、
ビルの一面が波を打つようなお洒落なデザイン。それもそのはず、このビルの
名前がWAVEでした。
飲食街に何やら長~い行列が。
殆どが地元の台湾の人々。その先頭へ回ってみると、
そこは日本名を冠した鰻屋さんでした。台湾でも日本風の鰻のかば焼きが人気。
写真を撮り忘れてしまったのですが、道を歩いていると、そこかしこに暗い赤紫の
染みのようなものが歩道や脇の道路にあります。最初はここで誰かが怪我をして
流した血の痕かと思ったりしましたが、あまりにあちこちで見かけるので、そうでない
とは思いましたが、ではいったい何の痕であろうかと訝っていました。後で判ったこと
ですが、これは噛んで吐き捨てた檳榔(ビンロウ)の痕だということ。
宴席で姉妹クラブのメンバーに戴いて試してみました。思わず顔をしかめるような
苦さ。噛んでも噛んでも苦みが治まらず、じきにティッシュに吐き出してしまいましたが、
好きな方はタバコを携帯するようにビンロウを携帯し口にしています。台湾でもだいぶ
ビンロウの需要は減って来ているとのことでしたが。
最後に、思わぬところで台湾と三島の結びつきを発見!
昨年秋から冬に掛けて、三島を舞台にしたTBSのドラマ、『ごめんね、青春!』が
台湾のテレビでも放映されていました!題名はズバリ、『Sorry、青春!』でした。
先頃中国語版のロケ地マップが好評とのことを聞きましたが、中国、台湾にも『三島』
が情報発信されているのですね。