2020.12.12

天城山シャクナゲコース

 

花崎です

 

 

友人に誘われて、

 

天城山シャクナゲコースを周回してきました。

 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 



 

 

あいにくの小雨模様で足元がぬかるみ、

 

登山初心者にはちょっときつかったですが、

 

アユ釣りと同じような、心地良い疲労感を体験できました。

 

天気の良い日に再びチャレンジしたいと思います。

 
2020.12.05

シリーズ・徒然読書録~小川糸著『ライオンのおやつ』

あれもこれも担当の千葉です。

 

 

読書は好きで、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は極めて大雑把、何かしら記憶のどこか、心の片隅にでも蓄積されていれば良いという思いで雑然と読み流しています。暫くするとその内容どころか読んだことさえ忘れてしまうことも。その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑かとも恐縮しつつ、ブログに読書録なるものを記してみるのは自分にとって有益かも知れないと思い、始めてみました。皆様のご寛恕を請うところです。

 



 

徒然なるままに読み散らす本の中から今回取り上げるのは、小川糸著『ライオンのおやつ』(ポプラ社刊)。

 



 

帯にちょうど良い紹介文がありました。本書の題名となっている『ライオンの家』とは、ライオンは百獣の王、敵に襲われる心配はなく、安心して食べたり寝たりすれば良い場所、という意味で命名されたホスピスで、入所者の意向を限りなく尊重してくれる終の棲家です。主人公の雫の入所してから天に召されるまでの短い間を描いた物語です。

 

小川糸氏の作品は、『食堂かたつむり』『つるかめ助産院』『ツバキ文具店』と主だった小説を読んで来ました。どれも暖かく柔らかく穏やかでほのぼの癒し系のものがたり、という印象でしたが、良くも悪くも強烈な印象はなく、今回も全く同様の読後感を持ちました。

 

心に留まった文章を紹介してみます。

『担当医から、自分の人生に残された時間というものを告げられた時、私はなんだか頭がぼんやりして、他人事のようで、うまくそのことを飲み込めなかった。何かに似ていると思ったら、船酔いだった。実際に船に乗ってみて、気付いた。以来、足元がゆっくりと揺れているような感覚が続いている。』船酔いと似ていると表現されたのはあまりお目にしたことはなく、とても新鮮な感性だと感じました。

『真っ向から病気と闘っていた時は、・・・怒ったり、泣いたり、ぬか喜びしたり。いちいち無駄なエネルギーを浪費することに、私は疲れてしまったのだ。感情を爆発させるたび、私の命が削られていく。そのことを。私は肌で実感する。だから、抵抗するのはもうやめた。やめて、私は流れに身を任せることにしたのだ。』

『なんでも受け入れて、好きになる必要なんてない。もっとわがままになっていいのだと、海が、風が、私にそう囁きかける。・・・最後くらい、心の枷を外しなさいと、神さまは私に優しく口づけしながら、そうおっしゃっている。』

『思いっきり不幸を吸い込んで、吐く息を感謝に変えれば、あなたの人生は光り輝くことでしょう。』

『私がきちんと見ようとしなかっただけで、星はちゃんとそこにあるのだ。必死になって夜空を探せば、私を見てくれている星がきっとある。』

『辛い時こそ、空を見上げて思いっきり笑うんです。そうすれば、あなたよりもっと辛い思いをしている人たちの希望になれますから。・・・人はな、楽しいから笑うんやないんやて。笑うから、楽しくなるねん。』

『本当の本当のところでは、まだ死にたくない。私はもっと生きたい。・・・死を受け入れる。ということは、自分が死にたくない、という感情も含めて正直に認めることだった。』

 

そして最後に、暖かく癒される読後感の源とも言える文章が待っていました。

 

『もう、元気な頃の体には、戻れない。でも、元気な頃の心は取り戻せた。そのことが今、すごく誇らしい。感謝の気持ちが、私の中で春の嵐のように吹き荒れていた。』

 

 
2020.12.05

完成見学会のご案内

 

住宅担当の花崎です

 

 

12/12(土)~12/20(日)

 

伊豆市大平にて完成見学会を開催します。

 



 



 



 

L型に配置した26帖のLDKはキッチンを中間に置き、

 

ダイニング(食事のスペース)とリビング(くつろぐのスペース)を確保しています。

 



 

奥様ご希望の広いトイレ

 



 



 

ご主人様が製作したアイアンの手摺

 



 

現在、外構工事中。

 

来週末にはお庭とウッドデッキが完成する予定です。

 

完全予約制での開催となりますので、

 

見学をご希望される方は、お気軽に当社までお問合せください。

 
2020.12.01

家づくり勉強会へ

住まい担当の大木です。

 

11/29日(日)恒例となりました「後悔しないための賢い家づくり勉強会」を

 

執り行いました。

 

コロナ禍の為、少人数限定でのイベントとなりましたが、それゆえ内容の濃い

 

イベントになった気がします。

 



 

次回は2021年2月を予定しておりますが住宅を建てる際の予備知識は多いほど

 

必ず役立ちます。

 

弊社では個別勉強会も随時受け付けております。

 

お気軽にお申しつけ下さい。
2020.11.29

埋蔵文化財調査

住まい担当の大木です。

 

来年着工予定のお客様のご計画地が事前調査により埋蔵文化財の試掘調査が必要な

 

エリアでしたので三島市の文化財課の試掘調査が先日行われました。

 

事前に資料を提出して建物詳細を確認の上、試掘場所が選定されます。

 

調査自体は重機を使ってかなり深くまで調査試掘が行われました。

 



 

少しわかりにくいですが試掘断面から過去の水田の高さが推測される地層がでました。

 

埋蔵文化財自体は発掘されませんでしたが遠い過去、人が暮らしていた事が予想される

 

エリアという事は昔から住みやすい場所だったんだなと思いました。
2020.11.27

シリーズ・徒然読書録~『背高泡立草』と『熱源』

あれもこれも担当の千葉です。

 

 

読書は好きで、常時本を持ち歩く癖が付いてしまいましたが、読み方は極めて大雑把、何かしら記憶のどこか、心の片隅にでも蓄積されていれば良いという思いで雑然と読み流しています。暫くするとその内容どころか読んだことさえ忘れてしまうことも。その意味で、読者の皆様には退屈でご迷惑かとも恐縮しつつ、ブログに読書録なるものを記してみるのは自分にとって有益かも知れないと思い、始めてみました。皆様のご寛恕を請うところです。

 

徒然なるままに読み散らす本の中から今回取り上げるのは、古川真人著『背高泡立草』(集英社刊)と川越宗一著『熱源』(文芸春秋刊)の2冊です。2020年の年はじめ、第162回の芥川賞受賞作と直木賞受賞作です。

 



 

誰も使わず草に埋もれた納屋の周りを、なぜ自分たちが刈らねばならないのかと母に問う娘の会話から始まるこの物語は、九州(恐らくは長崎県)の小さな島の、島と島に住みついた家族の歴史、過去と現在が交互に、静かで淡々とした文章で語られてゆきます。

鯨の追い込み漁が行われ、若者が各地を廻って島に戻って来た江戸時代。戦争前、大阪へ出たい、満州へ渡りたいと鬱屈や焦燥を溜め込む夫と衝突する妻。戦後、日本から故郷朝鮮へ逃げ帰る船が転覆して島の漁師に救出され居ついた男と子供。

 

時の流れに朽ち果て絶えてゆくものと、それを当たり前のように受け継いでゆくもの。

『いつまでも続くことの不可能と、現に至るところに見出される、流れていった時間の行きつく先の景色・・・もっとも時の流れを示す眺めこそ、誰も来る者がなくなり、草の中に埋もれた納屋だった。』

いつか自分たちも来なくなれば朽ち果ててしまうものたち。もう絶えてしまった『吉川家』のために当たり前のように手入れに来る母。『毛ほどの疑問もなく口にした言葉は、そうした時間の経過をわずかばかりも感じさせないものがあるように奈美は思った。そしてそれは理屈によるものではない。』

 

凡庸な私にはあまりピンとこない小説でした。

 

 

もう一冊は直木賞受賞作の『熱源』。



 

ロシアと日本に翻弄される樺太アイヌの闘いと冒険を描いた小説で、単に日露の間で翻弄される少数民族の悲哀を描くのではなく、文明化によって民族や文化のアイデンティティの危機に晒される樺太アイヌを通して、『滅びてよい文化などない。支配されるべき民族などいない。』との強烈なメッセージが伝わって来ます。

 

1855年 日露和親条約 択捉島まで日本、得撫島からはロシアと国境決定。樺太は定まらず『共同領有』
1875年 千島樺太交換条約 樺太はロシア領、千島全島は日本領

1904年 日露戦争 南樺太を日本に割譲、ソ連邦成立の混乱に乗じ数年間日本が北樺太まで占領
1945年 第二次大戦後 樺太全域、千島全島をソ連が占領、現在に至る

 

千島樺太交換条約でロシア領となった樺太に残ったアイヌの方が多かったが、希望するアイヌは北海道へ移住。日本文化を押し付けられることになります。

『文明が、樺太のアイヌたちをアイヌたらしめていたものを削ぎ落していくように思えた。自分たちはなんの特徴もないつるりとした文明人になるべきなのだろうか・・・日本に呑まれるような立場』

『幻想だ・・・文明ってのに和人は追い立てられている。その和人に、俺たち樺太のアイヌは追い立てられている。』

『彼ら未開人は、我ら(和人・日本人)によって強化善導され、改良されるべきなのです』

 

そして日露戦争後に日本領となった樺太の開拓のため主人公ヤヨマネクフたちは強制的に再び樺太へと渡ることになります。樺太にはアイヌの他にも、オロッコやギリヤーク(ニグブン)などの原住民がおり、ロシア人の進出で森が焼かれ漁場も奪われ貨幣経済に巻き込まれ、文明の波に押し流されて行く運命を辿っていました。

『文明的な産業と文明を知る教育がギリヤークに必要と思えた。だがその二つを得たとき、そこには誰が残るのだろう。極寒の風土に研ぎ澄まされた滑らかな風貌だけが先祖を思わせる、ロシア帝国の勤勉な市民。それは果たして誰なのだろう』

 

また、樺太はロシア・ソ連の流刑地とされており、抑圧されたリトアニア人やポーランド人流刑者など、国を奪われた民族の苦悩が重層的に描かれています。

『私が生まれ育った国はロシア帝国に呑み込まれ、ロシア語以外は禁じられています。国の盛衰はともかく言葉を奪われた私たちはいつか、自分たちが誰であったかということすら忘れてしまうかもしれません。そうなってからでは遅いのです。』

 

日本人の父とアイヌの母を持ち樺太で生まれ北海道で育ち樺太に戻った太郎治。樺太アイヌとして生まれ北海道で育ち教育を受けて樺太に戻ったヤヨマネクフとシシトラカ。国が地図から消滅しサハリンに流刑となり樺太アイヌと結婚して子をなしたポーランド人のピウツスキ。故郷はどこなのか。自分は誰なのか。

『アイヌを滅ぼす力があるのなら、その正体は生存の競争や外部からの攻撃ではない。アイヌのままであってはいけないという観念だ。いずれ、その観念に取り込まれたアイヌが自らの出自を恥じ、疎み始める日が来るかもしれない。学校がアイヌを滅ぼすのかもしれない』

『いつか見た故郷、小さな木幣、たなびいた煙。悲しい経験ばかりだが、それらに突き動かされてここまで生きて来た。親友に今、なお生きよと諭された。生きるための熱の源は、人だ。人によって生じ、遺され、継がれて行くそれが熱だ。自分の生はまだまだ止まらない。熱が、まだ絶えていないのだから。灼けるような感覚が体に広がる。沸騰するような涙がこぼれる。熱い。確かにそう感じた。』

 

1945年8月9日 ソ連、突然の満州侵攻、樺太でも国境で越境、11日から戦闘本格化

『どうして誰も、この島を放っておけないのだ。人が住んでいる。ただそれだけではどうしていけないのだ。どうしてこんなに嵐が吹き荒れるのか。』

『戦争も何もかも、生きてる人間が始めたんだ。生きてる人間が気張らなきゃ、終わんないだろ。あたしもあんたも、まだ生きてる。なら、できることがある。黙って見てろ。あたしたちは滅びない。生きようと思う限り、滅びないんだ。』

『また会えるかは、わからない』『あたしだって、四十年前にあんたに会ってるなんて思わなかったよ』『「次」とか「また」とか「まさか」ってのは、生きてる限り、あるもんさ』

 

とても多くの要素が盛り込まれたために少し消化不良の印象もありますが、それを補ってなお余りあるほどに『熱い』小説でした。

『私たちは・・・その摂理(弱肉強食)と戦います。・・・弱きは食われる。競争のみが生存の手段である。そのような摂理こそが人を滅ぼすのです。・・・人の世界の摂理であれば、人が変えられる。人智を超えた先の摂理なら、文明が我らの手をそこまで伸ばしてくれるでしょう。私は、人には終わりも滅びもないと考えます。だが終わらさねばならぬことがある』

『アイヌって言葉は、人って意味なんですよ。強いも弱いも、優れるも劣るもない。生まれたから、生きて行くのだ。すべてを引き受け、あるいは補い合って。生まれたのだから、生きていいはずだ。・・・もし祈りの言葉が忘れられても、言葉を奪われても、自分が誰かということさえ知っていれば、そこに人(アイヌ)は生きている。それが摂理であってほしいと願った。』

 

 
2020.11.18

秋のトリコロール

あれもこれも担当の千葉です。

 

 

社内の廊下や階段室に貼られたポスターです。



 

いよいよ気温も下がり、秋も深まりつつありますが、明日明後日は西日本を中心に気温が上がり、ここ三島でも夏日の予報ですし、山陰地方では観測以来最も遅い夏日となると言われています。霜月は旧暦の呼び名とは言いながら、霜が降りるのはまだまだ先のことになりそうです。

 

わが家の霜月前半の草花たちを見てみると、、、



千両の朱は鮮やかに。

 



南天の実もだいぶ赤くなりましたが、

 



万両の実の紅はまだまだこれからのようです。

 



薄いピンクの侘助が開花。

 



同じツバキ科の山茶花も庭に華やかさを添えてくれます。

 



紅葉も部分的に進み、柿の葉は散り、楓にも彩り鮮やかなものが増えてきました。



 



 

今年のわが家のトリコロール(松の緑、満天星の赤、銀杏の黄)には鮮やかさが足りません。



 

そこで、先日訪れた富士宮のトリコロールを見事な富士山の雄姿とともにお届けします。



 



 



 

冬を前に、寒暖の差が厳しくなるようです。どうぞご自愛くださいませ。

 

 

 
2020.11.08

コロナで観光地も様変わり‼

最近ひざの痛みが出始め、加齢をますます感じている櫻井です。

数か月前のとある観光地の光景です。

 

*注意書きです・・・

 



 

 

*拝観も規制が・・・

 



 

 

*御朱印も規制が・・・

 



 

 

手水場もこんな状況です・・・

 



 



 

 

*想いが満載ですねえ・・・

 



 

地蔵もマスクです・・・

 



 

 

コロナとの共生が当たり前になりつつある昨今、終焉はあるのでしょうか?
2020.10.31

西湖でソロキャンプ

 

花崎です

 

 

西湖自由キャンプ場でソロキャンプをしてきました。

 



 



 

すぐ目の前に湖があり、すごく開放的です。

 



 

夕食は焼き鳥

 



 

夕食後は焚火を楽しみ

 



 

綺麗な月を眺めて就寝しました。

 



 

翌朝は日の出前に起床して、

 



 

日の出の太陽の暖かさを体に感じました。

 



 

朝食のホットサンドは

 

ちょっと油断したら、焦げちゃいました。

 



 

帰りは富士山を眺めながら、ゆっくりと帰宅しました。

 
2020.10.30

家族を守ってきた門扉の第二の人生

 

すまい担当の大木です。

 

現在お引渡し間近の御宅の話を掲載させて頂きます。

 

このお宅にの入り口には何代も前に建てられたケヤキ製の立派な門がありました。

 



 

ただ現在の車社会に対しては、どうしても間口が

 

せまく車で通行する際には気を使いながらの通行となっておりましたので

 

今回のお住まいの建替えに際して、解体する事となりました。

 

いままで家族を守ってきた門ですので近所のお寺での再利用も検討して

 

もらいましたが畳や建具の再利用と同様でサイズが合わないため移転は断念せざるを

 

えない状況となりました。

 

しかしこの門は姿を変えてダイニングテーブルとして

 

引き続き家族の皆さんを見守る事となります。

 

まずは銘木を取り扱っている工場にて門扉の再加工を行いました。

 

昔の職人さんの仕事ですので金物は使用せず、組み上げられていました。

 

↓ 解体中の様子です。

 



 

↓解体後の様子です。門を囲っていた框も回収できました。

框はテーブルの脚に生まれ変わります。

 



 

そして数週間後 ダイニングテーブルとして生まれ変わりました。

 

 



 

本来のケヤキの色がとても綺麗です。

 

これからも形をかえて引き続き家族のそばで家族を見守る事となります。

 

なんか…良かったです。

 

思い入れのある古材の再利用をお考えの方、是非お問合せ下さい。